アスベストの特徴

これまで、アスベスト健康被害やその救済方法等、様々な記事をご紹介しました。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
そもそもアスベストとはいったい何なのでしょうか。
今回はアスベストの特徴について簡単にご紹介します。
1 アスベストの特徴
アスベストとは、天然の鉱石の中に含まれる繊維状ケイ酸塩鉱物です。別名「せきめん」、「いしわた」などと呼ばれています。
アスベストの繊維は髪の毛の5000分の1程度と極めて細い繊維のため空気中に飛散しているアスベスト繊維は肉眼で見ることができません。
アスベストの主な特徴は以下のとおりです。
- 繊維状であるため織ることができる(紡織性)
- 引っ張りの耐久性に優れている(高抗張性)
- 電気を通しにくい(絶縁性)
- 摩擦や摩耗に強い(耐摩耗性)
- 燃えにくい・高温に耐える(防火・耐熱性)
- 細菌・湿気に強い(耐腐食性)
- 酸やアルカリ等の薬品に侵されにくい(耐薬品性)
- 他の物質と密着性に優れている(親和性)
- 価格が安い
2 アスベストの用途
アスベストの用途として、古代エジプトではミイラを包む布として使われていたり、古代ローマではランプの芯として利用されていたようです。
近代ではブレーキパッドやクラッチ材、シール材、保温材など工業用途にも使用されました。
そして、一番利用が多かったのが建造物です。断熱材、防火材、防音材、保温材と何役もこなす万能な材料で安く手に入るためです。
アスベストはその応用範囲の広さから「奇跡の鉱物」とまで呼ばれ、建築材料、自動車、電気製品など様々な用途に使用されてきました。
のちに「奇跡の鉱物」は「静かな時限爆弾」と言われるようになり、その健康被害が猛威を振るいます。
いかがでしたでしょうか。
今回はアスベストの特徴についてご紹介しました。
あかがね法律事務所はアスベストに関する補償申請等の案件も取り扱っております。
下記よりご相談をお待ちしております。