開示や削除請求が可能な媒体一覧|誹謗中傷の投稿はどこまで対応できる?

インターネット上での誹謗中傷や風評被害を受けた場合、多くの方が「この投稿は削除できるのか?」「投稿者を特定できるのか?」と疑問を抱きます。
実際、発信者情報開示請求や削除請求が可能な媒体は幅広く存在します。

今回は、代表的なSNSや掲示板、口コミサイトなどの媒体を具体的に紹介します。

1 SNS系

⑴ X(旧Twitter)

投稿が拡散されやすく、誹謗中傷の温床になりがちです。
ポストの削除請求や投稿者の特定(発信者情報開示請求)が可能であり、利用件数も多い媒体です。

⑵ Instagram

写真やストーリー投稿を利用した誹謗中傷・嫌がらせが増加しています。
削除や開示請求は可能ですが、匿名アカウントが多いため迅速な対応が重要です。

⑶ Facebook

実名利用が原則のため、比較的特定は容易です。虚偽情報や悪質なコメントに対して削除請求を行うケースが多いです。

⑷ TikTok

短い動画での誹謗中傷や嫌がらせ、また動画に対するコメントが問題化しています。
利用者が若年層に多いため、学校トラブルに直結するケースもあります。

⑸ YouTube

動画のコメント欄や配信内での発言が対象になります。
チャンネル主への削除申請や、プラットフォームへの申立てを通じて対応可能です。

2 掲示板・匿名サイト系

⑴ 5ちゃんねる

匿名掲示板の代表格。特定や削除の前例は多いですが、運営側が海外法人であるため、交渉に専門的対応が必要です。

⑵ 爆サイ

地域や業界ごとの掲示板(特に風俗関係が多いです)です。風評被害の相談が多い媒体の一つです。

⑶ 雑談たぬき

芸能関係やホスト業界に関連する書込みが多く、誹謗中傷が深刻化しやすいサイトです。

⑷ ホスラブ

ホスト・キャバクラ関係の書込みが中心です。

3 口コミ・Q&A系

⑴ Googleマップ

店舗や企業に対する口コミで「根拠のない低評価」や「虚偽のコメント」が問題になります。
削除請求・発信者情報開示の対象になり得ます。

⑵ Yahoo!知恵袋

個人や企業に関する誹謗中傷的な投稿が多く見られます。削除申立てや開示請求が可能です。

⑶ jpnumber

電話番号に関する口コミ掲示板ですが、事業者への誹謗中傷に発展することがあります。

4 その他

個人ブログ・まとめサイト

WordPressなどで運営されている個人ブログや匿名ブログも、名誉毀損やプライバシー権侵害にあたる場合には削除請求・発信者特定の対象となります。

5 まとめ

いかがでしたでしょうか。
削除や開示請求が可能な媒体としては、

  • SNS(X、Instagram、Facebook、TikTok、YouTube)
  • 掲示板系(5ちゃんねる、爆サイ、雑談たぬき、ホスラブ)
  • 口コミ系(Googleマップ、Yahoo!知恵袋、jpnumber)
  • 個人ブログなど

が挙げられます。

これらはすべて、発信者情報開示請求や削除請求の対象となり得ます。
掲載していない媒体でも対応可能なケースはありますので、被害にあったら早めに弁護士へご相談ください。

あかがね法律事務所では、これまで数多くのネットトラブルを扱ってきた実績があり、依頼者に最適な解決策をご提案しています。
下記よりご相談をお待ちしております。

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