ITJ法律事務所から開示請求が届いた場合の対応方法と特徴

近年、トレント(BitTorrent)を利用してアダルト動画を違法にダウンロードしたケースに対して、AV制作会社が積極的に発信者情報開示請求や損害賠償請求を行う動きが加速しています。その代理人として名前が挙がることが多いのが、ITJ法律事務所です。
この記事では、ITJ法律事務所の特徴や、開示請求を受けた際の注意点、そして取るべき具体的な対応策について解説します。
1 ITJ法律事務所とは?
ITJ法律事務所は、労働問題やインターネット関連の案件を多数取り扱っている事務所です。特に最近では、アダルト動画制作会社から依頼を受け、トレントを介した違法ダウンロード利用者に対する開示請求や損害賠償請求を多数手掛けています。
特徴としては、
- 発信者情報開示請求を積極的に行っている
- 現状、開示請求を行う8割近くのメーカーがITJ法律事務所に依頼している
- 個別和解は44万円、包括和解は88万円の提案を行ってくる
- 減額交渉には応じない
といった点が挙げられます。
和解金額についてはこちらの記事をご覧ください。
2 ITJ法律事務所の考え方
ITJ法律事務所は、トレント開示請求に関する和解の考え方を公開しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://japanlaw.net/%e3%83%88%e3%83%ac%e3%83%b3%e3%83%88/
内容を見ると、開示請求を受けた本人から直接連絡させるように誘導をしています。
3 ITJ法律事務所からの請求に対する注意点
ITJ法律事務所からの請求に直面した場合、以下の点に注意する必要があります。
- 安易に和解(示談)をしない
相手方はいまだあなたに関する情報を得ていない可能性もあります。たとえば発信者情報開示請求にかかる意見照会書が届いた段階であれば、あなたの氏名や住所はまだ開示されていません。
したがって、安易に和解をすることは避けるべきです。 - 意見照会書の回答内容は非常に重要
開示に「同意」すると、あなたの情報が相手方に伝わります。意見照会書に回答する際は、弁護士のチェック・相談を受けましょう。
意見照会書への対応については次の記事をご覧ください。
4 弁護士に相談するメリット
開示請求や慰謝料請求に対しては、弁護士に依頼することが最も有効な防御策です。
弁護士に依頼することで:
- 不開示にできる可能性や見立てを把握できる
- 相手方との直接交渉を避けられる
- 精神的負担の軽減
ができます。
特に、ITJ法律事務所は多くの案件を機械的に取り扱っているため、個人で対応するのはリスクが高いといえます。
5 まとめ
いかがでしたでしょうか。
ITJ法律事務所が現状、多くのトレント開示請求を扱っている事務所です。
もしITJ法律事務所から通知や請求を受けた場合は、できるだけ早く弁護士に相談することが最善の対応です。
あかがね法律事務所では、これまで数多くのネットトラブルを扱ってきた実績があり、最新の裁判例や制作会社の動向を踏まえて、依頼者に最適な解決策をご提案しています。
下記よりご相談をお待ちしております。